咽頭結膜熱(プール熱)
咽頭結膜熱(プール熱)は、手足口病やヘルパンギーナとならんで、子どもの三大夏風邪と呼ばれています。
プール熱という名前が知られていますが、プールだけでうつるわけではありません。
原因
病気の原因は、アデノウイルスに感染することです。
このウイルスは、感染している人が触ったものに触れることによる接触感染、また咳やくしゃみなどによる飛沫感染により広がります。
症状
症状としては以下のようなものがみられます。
- 39℃前後の高い熱がでる
- のどの痛み(咽頭炎)
- 眼が充血する(結膜炎)
- 頭痛
- 食欲がない
- 涙が多くなる
- まぶしがることが多い
上記以外にも下痢やからだのだるさなどが現れることもあります。
診断、治療
症状の経過と診察の所見から診断しますが、迅速検査もあります。のどを綿棒でこすって反応させてアデノウイルスが決まった量よりも多いかを確認します。
残念ながら直接アデノウイルスをやっつける薬はありません。抗菌薬(抗生剤)は効果がありません。
症状を軽くしてあげるために解熱鎮痛剤などを処方します。
お家でできること
お薬での症状緩和に加えて、ご家庭でもお子さんの症状を楽にできる工夫をしてあげると良いです。
のどの痛みがあるので、すっぱいものやオレンジジュースなどは与えずに、刺激の少ないのどごしの良い飲み物を飲ませてあげたり、食べるものもあまりかまずにすむゼリーやプリン、豆腐などをあげましょう。
予防について
残念ですがワクチンはありません。
予防のためには、手洗いやうがいを徹底しましょう。タオルの共用はやめましょう。