気管支喘息
気管支喘息は息をするときに空気が通る道である気管支が狭くなってしまい、息がしづらくなってしまう、喘息発作を繰り返す病気です。
発作を起こしているときの気管支はとても敏感で、少しの刺激でも咳が出て呼吸困難の症状が出てしまいます。
院長は成人してから気管支喘息になり、現在も治療を継続していますので、発作のつらさはよくわかります。
また、多くの検査や治療を自分が何度も経験済みです。
症状
咳やタンが出やすくなります。
呼吸をするときに「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という音が聞こえることもあります。
ひどいと呼吸が苦しくなります。
症状は昼間よりも夜や明け方が多くおこります。
原因
生まれ持った体質のほか、アレルギーや風邪などの感染症が原因です。
自宅や寝室の掃除や一緒に寝るぬいぐるみなどの洗濯が大切です。一番は居住環境にタバコがないことです。
検査
つるこどもクリニックにはスパイロメーターという呼吸機能検査の器械があります。
小学校高学年以上のお子さんで必要な方には検査をして状況の把握の助けにすることもできます。
治療
気管支喘息の治療としては大きく2つの種類の薬があります。
一つは、発作が出ないようにする治療薬、もう一つが、発作が出た際に症状を和らげる治療薬です。
発作を抑える薬
発作が起きないように予防する薬としては、抗アレルギー薬や吸入ステロイド薬を処方します。
いくつかの種類がありますが、日々発作を予防するため長期にわたって服用します。
3か月など、ある一定期間経過がよければ、発作を抑える薬を減らしたりやめたりすることを検討します。
症状を和らげる薬
発作が起きてしまった際に、息苦しさの原因になっている狭くなった気管支を広げるためのお薬です。
気管支の拡張には飲み薬や張り薬があります。
つるこどもクリニックでは、症状の回数や程度がある程度以上の方は、「ぜんそく日記」の記録を勧めています。
「ぜんそく日記」の記録をしていただくことで、お子さんの治療経過のパターンもよくわかり、より適切な治療に結びつけることができます。
喘息と言われると「ずっと付き合うのか・・」と、びっくりしたり、落胆したりされる方が多いと思いますが、こどもの喘息の多くはなおります。
しばらくは付き合うことになりますが、上手に付き合っていけば大丈夫です。一緒にコントロールしてゆきましょう。